春日山
〒943-0819
新潟県上越市中屋敷字春日山1357-1

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春日山
 “武士たちの息づかいが今にも聞こえてきそうな気がした・・・”
 日本海を望むこの春日山は言わずと知れた戦国最強ともいわれる武将、上杉謙信が本丸を構えていた山であり、建物こそ今では残っていないがその城郭、曲輪は当時の様子をよみがえらせる痕跡として今もその面影を残している。
春日山城は、日本の山城のなかでも天然の要害を持つ難攻不落の城といわれ、自然の起伏を活かし、敵から守るための仕掛けや工夫が随所にうかがえる。本丸を目指す途中に聴こえてくるのは、風の音など自然の音だけであり、まるで戦国時代に迷い込んだような錯覚にすら陥ってしまう。
謙信が戦に出る前に籠っていたといわれる毘沙門堂を通過すれば本丸は近い。頂上に到着すると、そこは当時京都に次ぐ城下町であった平野をはじめ、海や山を一望できる大パノラマが眼の前に広っている。
 謙信はここに立ち同じ景色を見て何を想っていたのであろうか・・・
本丸のすぐ近くには井戸が掘られており当時からどんなに渇水のときでも涸れることなく水を湛えているという。すべてにおいて春日山城が山城として最適の地に造られていることをあらためて思い知らされる。春日山を歩き、時空を超えた戦国ロマンをぜひ満喫していただきたい。